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金と銀の雪佳

Sekka_kei_03 雪佳は、枠と外の世界をプロデュースできる芸術家の一人だと思います。たとえば、美術の専門家が語る絵画の解説は、構図や色彩、歴史を知ることができます。その色がどのように生み出され、どのような手法を用いているのかということです。

Sekka_kei_01デザイナーやスタイリストの感覚は、視覚と感性、そしてその芸術家自身への魅力を知る力がある。

プロデュースとは、この技法と感性が備わってこそ手腕が発揮できる。いくつもの職種をかけもちするような器用さ。

Sekka_kei_02雪佳の作品では、僕はこの3つの作品が好きなのです。金と銀という世界を思い起こさせるようなシンプルさ。それだけではなく魚、動物、植物や花魑魅魍魎の鬼、野原や田んぼ、船頭、大原女から宮廷の人々なども描き、屏風に襖や調度品の図案を描き、陶磁器・漆器・染織まで、琳派の継承を平面を超えて伝えている人です。

追記:2001年に刊行されたエルメスの雑誌『ル・モンド・エルメス』の表紙、図案「ちぐさ」がご覧いただけます。「神坂雪佳 ちぐさ」からどうぞ。

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ロスリン礼拝堂

rosslynchapel僕の好きな師弟の柱が存在する、テンプル騎士団がスコットランドの丘に築いた暗号をはりめぐらせた殿堂。ロス リン礼拝堂のことです。ダ・ヴィンチ・コードでは、213の立方体からなる天井の謎、彫刻の謎の数々を解き明かせば、ダ・ヴィンチが守ろうとした最大の謎が明らかになるといいます。

この天井ですが、砂で薄い真鍮板を覆い、板に対して配置された弓で音の調べを鳴らして、移動する砂に振動パターンが生成したものを組み合わせて創られています。これは宗教音楽の音響波形が礼拝堂の壁を飾っているらしいのですね。

1466年に、セントクレア卿により建てられた古い教会で、石工組合であるフリーメイソンとの関わりがあり、さまざまな伝承をもつ不思議な石の彫刻が、建物の装飾のいたるところに隠れています。

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バーク・コレクション展 MIHOMUSEUM

狩野探幽 笛吹地蔵図

17世紀の江戸時代 「狩野探幽 笛吹地蔵図  (4/23まで展示)」が、僕は大好きです。山に囲まれたMIHOMUSEUMは、曇った日など、まさに水墨画の世界です。

5月23日以降にまた行く予定ですが、交通・宿泊費がかかりすぎ・・・。展示替えは、2回程度にしていただきたいものです。

ニューヨーク・バーク・コレクション展─
  ─日本の美 三千年の輝き

MIHO MUSEUM

2006年3月15日(水)~6月11日(日)

滋賀県甲賀市信楽町桃谷300 TEL. 0748-82-3411

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マスターメイド バイオリン 

Museumssオークションハウス クリスティーズで、またストラディバリのバイオリンが競売になるようで、僕のまわりでは、バイオリンのエントリーばかりです。その仲間の記事にちなみ、バイオリンなどの楽器の製作、修復や研究、そしてストラド・モデルやガルネリモデルをコピー製作するマスターメイドバイオリンの話を。

Shu-Kun Cao、またの名を、Scott Caoでおなじみのバイオリン製作者は、中国人マスターです。パガニーニの愛用した 『カノン砲』のコピーモデルである1743 Cannonガルネリを製作。

楽器製作界で最も権威あるVSAコンクールを含む、数多くの国際コンクールで賞を取っており、それら6つの賞のうち、5つは「音色」での受賞しているScott Caoのカノン砲は、145万円。

写真は、三大名匠の弦楽器製作者であるアマティ、ストラディバリ、イエスのグァルネリらが、製作に励んだ地クレモアにある マスターメーカー。ここでは、マスターメイドのストラディバリがあり、アントニオ・ストラディバリによって使用されたフォームとツールのユニークな収集のThe Stradivari Museum (Museo civico Ala Ponzone)があります。

ストラディヴァリ博物館 Museo Stradivariano
Via Palestro 17 Tel:0372 4461886
バイオリン600、ヴィオラ12、チェロ50、ギター3が現存していますが、ここにも展示されています。ほかにストラディヴァリ自筆の設計図、模型、仕事道具、ポンキエッリの手書きの原稿なども。

Paul_blanchard_Cannon_ガルネリモデルコピー19世紀中頃フランスの楽器製作者JBヴィヨームは、パガニーニ の 愛 器 、 1742 年製グァルネリ ・ デル ・ ジェズ 「 カノン 砲 」を修理しながら、1週間でモデルコピーを製作。パガニーニの弟子のシヴォリが愛用しますが、パガニーニ本人が、どちらが本物かわからなかったという逸話があります。

右はクレモナ市立美術館での『Originali Modelli e Copie』での展示品。リヨンの名工Paul Blanchardの Cannonガルネリモデルコピー。

手工芸品とわれるバイオリンは、イタリア クレモアだけではなく、フランス、ドイツにもあります。フランスのメーカーであるVuillaume、Lupot、Chanotが有名です。

バイオリニスト フリッツ・クライスラー(Fritz Kreisler)は、レコーディングやコンサートに最もよく使用したのはJ. B. Vuillaumeで、パガニーニがよくコンサートで使用し、シボリに与えたのもVuillaumeだったということです。

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