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エマオの晩餐

モーリス・ドニ 「エマオの晩餐」 1894年  LES PÉLERINS D'EMMAÜS by Maurice Denisi

画像のアップロードで、「画像を文字の横幅にあわせる」という機能が増えました。どんな感じになるのだろうと、今日は、その機能でアップしてみました。

なんだか、迫力がありすぎます・・・。

さて、a-leiさん、Saiさん、そして楓さんの息子さんは、この4月に大学に入学。(おめでとうございます。)Saiさんと楓さんの息子さんは、大学は別ですが、どちらもキリスト系の大学です。

楓さんの息子さんは、付属の大学なので、そのままエスカレーター式でご入学。高校時代の「聖書の時間?」に使用していた、ものすごい分厚い「聖書」をお借りしてきました。

ティッツィアーノ 「エマオの晩餐」 1533年頃  Supper at Emmaus, by Titian National Museums Liverpool

ルカによる福音書 エマオで現れる
ちょうどこの日、二人の弟子が、エルサレエムから六十スタディオン離れたエマオという村へ向かって歩きながら、この一切の出来事について話し合っていた。(←イエスの復活のこと) 話し合い論じ合っていると、イエスご自身近づいてきて、一緒に歩き始められた。しかし、二人の目は遮られていて、イエスだとはわからなかった。

(略)

イエスとわからぬその人を、二人は泊まる家に、誘います。

一緒に食事の席に着いたとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱え、パンを裂いてお渡しになった。すると、二人の目は開け、イエスだとわかったが、その姿は見えなくなっていた。(この続きも略。引用:「聖書 新共同訳 日本聖書協会 ルカによる福音書)

カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)「エオマの晩餐」(1601-02)  Christ and the disciples at emmaus by Caravaggio

さて、作品は、モーリス・ドニの「エマオの晩餐」(1894年)、リバプール国立博物館所蔵のティッツィアーノの「エマオの晩餐」(1533年頃。ちなみに1535年頃の作品はルーブル美術館)、カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)の「エマオの晩餐」(1601-02 ロンドン,ナショナル・ギャラリー)です。

パンとぶどう酒をキリストの肉と血として共食する聖餐式(←引用:Wikipedia)に、カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)は、タブーとされているローストチキンなんか描いています。

ティッツィアーノは、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を思い起こさせます。

エマオの晩餐とは、「燃える心」と「開かれた目」を失わないことが、真実を知るという教訓でしょうか。

19世紀の画家のモーリス・ドニは、ナビ派らしい、前衛的な作品です。テーブルの蝋燭の炎が印象的。

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http://magnummasse.blogtribe.org/

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Totentanz 死の舞踏

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上 ハンス・ホルバイン(ジュニア) 死の舞踏 のアルファベット

下 ハンス・ホルバイン(jr) アルファベット「P」と 「死の舞踏 Soldat 兵士」

15世紀(1401年-1500年)は、14世紀(1301年-1400年)に流行したペストによる死者による、死の教訓としてなのか、「死」を題材にした壁画や版画、挿絵や絵画が多くなりました。

1485年に刊行したフランスの印刷者ギュイョ・マルシャン(Guyot Marchant)と、1500年に刊行したアントワーヌ ヴェラド(Antoine Verard)の「死の舞踏」がありますが、ギュイョ・マルシャン(Guyot Marchant)のものが、グルノーブルの図書館にあります。

マルシャンの「男性と女性の死の舞踏」は、男性版と女性版にわかれているものが、1486年頃で、その一部が、パリ国立図書館にあります。

当時は、「七つの大罪」から、女性版には「淫欲」が象徴され、絵画作品においては、老女で朽ち果てるまでの女性の姿の変化などが見られます。

1524年には、ハンス・リュッツェルブルガー(Hans Lutzelburger)が版刻した「死の舞踏のアルファベット」がありあますが、1523-24年の版刻したハンス・ホルバインのイニシアル装飾(死の舞踏のアルファベット)があります。この二人のアルファベットはよく似ている部分があります。

マルシャンの「死の舞踏」に比べると、ホルバインの「死の舞踏」は、社会批判をテーマにしているようです。人間同士の無慈悲、欲望などが描かれているのが特徴でしょうか。

「バーゼルの死」、バーゼルの「死の勝利」など、ホルバインの縁があるバーゼルの壁画から、影響も受けているともいわれていますが、ホルバインの「死の舞踏」と「死の舞踏のアルファベット」には、関連しているものもあります。たとえば、「死の舞踏」の「Soldat 兵士」は、死者に戦いを挑む場面ですが、「P」というイニシャルのモチーフと一緒です。

15世紀末には、ハイデルベルクの「Totentanz(死の舞踏)」があります。下記から見ることができます。

Heidelberg ハイデルベルクの作品。

Graphische Totentänze
Heidelberg(ハイデルベルク)/Edmond Bille(エドモンド・ビレ)/Daniel Nikolaus Chodowiecki(ダニエル・ニコラウス・ボドヴィエツキ)/Jobst de Necker(ヨープスト・デ・ネッケル)/Hans Holbein der Jüngere(ハンス・ホルバイン,ジュニア)/Matthäus Merian(マテウス・メーリアン)/Guyot Marchant(ギュイョ・マルシャン)/Michael Heinrich Rentz(マイケル・ ハインリヒ・レンツ)/Alfred Rethel(アルフレッド・レーテル)/Thomas Rowlandson(トーマス・ローランドソン)/Salomon Rusting(サロモン・ラスティン)などのトーテンタンツ。

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上  「バーゼルの死」

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下 ギュイョ・マルシャン(Guyot Marchant) Totentanz

バーゼル歴史博物館には、1773年のエマーヌエル・ビューヒェルによる大バーゼルの「死の舞踏」の模写(水彩画)が所蔵されています。

「バーゼルの死」、「死の勝利」、「死の凱旋」を含め、「死の舞踏」といわれる壁画には、1340年頃のピサ、カンポ・サント墓地回廊壁画「死の勝利」、パリの教会 サン・イノサン(Saints Innocents) や、ドミニコ(ドミニック)修道会院内の「BASLER TOTENTANZ バーゼルの死」(1437-1441)、聖ニコライ聖堂「死の舞踏」(1500年頃)などがあります。

作曲家フランツ・リストは ピサ(イタリア)のカンポサント(Camposanto)教会の14世紀のフレスコ画、「死の勝利」を見て、「Totentanz 死の舞踏」を作曲したといわれています。

死の勝利 そして死の舞踏
ピーテル・ブリューゲル 「死の勝利」
カンポサント教会 死の勝利 ブオナミーコ・ブファルマッコ
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2007 フランツ・リスト 演奏予定

Memento Mori 「Danse macabre  by アンリ・カザリス」
アンリ・カザリスの詩 「死の舞踏」 日本語訳
アンリ・カザリス ジャン・ラオールの筆名
女性の姿の変化  ハンス・バルドゥング・グリーンの作品から
「人生の三時代と死」、「少女と死」、「女の七時代」、「人生の三時代と三美神」
バーント・ノトケ 「死の舞踏」(二グリステ博物館)
シェイクスピア 七つの時代
人生の子午線通過/モロー 人類の生

サン=サーンス ピアノを囲んで
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2007
サン=サーンス 演奏予定
サン=サーンスと集団肖像画
サン=サーンスの自画像
フォーレが描いたサン=サーンス
猫の音楽家 / 死の舞踏
デューラー 「死の馬乗り」

ジョバンニ・ボッカッチョ, Giovanni Boccaccio
ペストとデカメロン
タペストリー「運命の三女神」
聖マリア(マリエン)教会 ドーム壁画
「ディアナの狩猟 La caccia di Diana」、「Filocolo フィロコロ」、「Filostrato フィロストラート」や「Teseida テゼイタ」、「牧歌 Buccolicum Carmen」、「名婦人伝記 Juana I de Anjou」、「ダンテ賛美論 Vita di Dante」などの作品紹介。

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